広島からJBL4344がご到着・・・。

家財宅急便の二人にスピーカーのセッティング位置を指示。
数センチ位置が狂えば、泰子は輝かない・・・。
しかし、さすが家財便のプロたち・・・30分程で作業完了。

低域用スピーカーは重いので、別梱包で到着・・・。
スピーカー本体に組み込む。

ふるえる手で、スピーカーケーブルを接続・・・。
コントロールアンプマッキントッシュC-22、メインアンプMC-275の
電源を入れる。
いつにもまして、誇らしげな「McIntosh」のイルミネーション・・・。

「たのんだぞ・・・泰子のことを・・・。」

最後にオーディオ室の神棚に両手を合わせる。
「泰子姫・・・どうかその高貴なお姿を私の前に・・・。」

CDプレイヤーK-3のリモコンのプレイボタンを押す。

オープニングはアントニオ・カルロス・ジョビンの「トリステ」
泰子・・・どうか晴やかに唄ってくれ・・・汗ばむ両手を握りしめる。

ロン・カーター・カルテットの、軽やかなボサノバのリズムに乗って
泰子のさえざえとした唄声がひびく・・・。
初夏の草原を吹き抜ける爽やかな風・・・。

泰子・・・今日、この時を待っていた・・・。
大粒の涙・・・。

世の女性たちは最後には必ず私に背を向ける。
泰子は違う。

愛とお金を投入すれば必ず愛くるしい笑顔と唄声で応えてくれる。
泰子なくして私の生きる意味はない・・・。

次は、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」
泰子50才の録音。
心ない保険のレディが「お年のせいで声に艶がないわね・・・」
と申された。

おのれ！何という事を・・・、しかしその時泰子もそろそろ
お年頃、とあきらめた・・・そしてアニタ三昧の日々・・・。

そんな私を許しておくれ・・・。

自分の「シワ」をさておいて、泰子を傷つける悪者。
今、その怨みを晴らす時が来た・・・。

松岡直也のビッグバンドのリズムに乗って、泰子が熱唱する・・・
はじける唄声・・・そして満面の笑顔・・・
夢無き人に、生きる喜びを与える女神・・・美の化身・・・。

思い知ったか・・・泰子を傷つける者ども。

4344のチューニングの効果は絶大であった。

間もなく泰子の特注アンプも完成する。
宝石のドレスを身にまとった泰子が現われる。

外はめずらしく雨・・・。
隣りはバーベキューを中止した様だ・・・。
雨よ、止まずにこのまま降りつづいてくれ・・・。
今宵は泰子の唄声に酔いしれていたい。

 
泰子を盛り立てるオーディオ機器　　　　　　　 オーディオルームの神棚
　
高域専用アンプを追加する・・・
泰子の唄声がさらに輝く・・・
そして神前に泰子の幸せを祈る。
 
「六本木ピットイン」ライブ

　「ロン・カーター・カルテット」
ベース・ロン・カーター
ピアノ・ローランド・ハナ
ドラムス・ルイス・ナッシュ
パーカッション・スティーブ・クルーン
最高峰のバンドを迎え華麗なライブが
展開された
「トリステ」を唄う、泰子34才。
 
アルバム「アンクレット」

泰子50才の新録音のアルバム
若い頃とひと味ちがう歌唱が楽しめる
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」収録。
 
リフォーム部酒井でした。