我が家の小さな庭先で泰子が「ムーンライトセレナーデ」を唄う。

夜空には美しい満月…
きらめく星たち…
そしてバラの花の香り…。

しょぼいテラスでビール片手に泰子の甘い歌声に
酔いしれる…

夢に見る、幸せな光景…
そんな夢は、もう叶わない。

みんなアニタが悪い…。
今はアニタの色香がにくい…

心を鷲掴みにする様な強引な誘惑に負けてしまった…。
アニタ三昧の日々…。

そして泰子は私のもとから去っていった…。

許しておくれ、泰子…。

涙ながらに泰子のライブのＤＶＤを観る…。

スクリーンに映し出される可憐な姿…、
愛くるしいまなざし…
抱きしめたいほど可愛らしい、ひざ小僧…。

私の人生の宝石…。
かけがえの無いものを失った悲しみ…
人は愛する人への思いを、一時も忘れてはならない…。
では…。

ANITA　O’DAY

「凜」とした姿、
妥協を許さない生きざま…
アニタの唄には人の心を直接
揺さぶる力がある。
アニタのもとにひれ伏して自分の軟弱な人生を「懺悔」したい、
２００６年アニタは８７年の天寿をまっとうした。

Julie　WILSON

映画、ミュージカルに活躍したジュリーはやはり、努力の人だ
ミスネブラスカの美貌と、高い知性…
そして日々の研鑽…。
老いた両親の世話をおしまないやさしい娘だったとか…。
ジュリーの気高さはこうして培われたのかも知れない。
１９２４年生まれの彼女…健在だろうか…。

阿川泰子

一人娘のお嬢様育ち…。
夢多き少女時代…
あこがれて女優になり、やがて歌手への転身、彼女はさりげなく語るがそれはやはり、たゆまぬ努力の賜物だろう

デグチホームズ　酒井